子どもたちと春野運動公園へ、夫のラグビーの試合を見に行ったときのこと。
子どもが2歳のときに保育園でかぶってた帽子を、試しに私がかぶってみたら、すっぽり入りました。
嬉しくて、しばらくかぶったままプラプラ歩いてたら、夫が写真を撮ってくれました。
人に見せがいのない、何ともふぬけた顔です。
ラグビーのルールは全然わからないままだったけど、とても幸せな1日でした。
私は子どもの頃、とてもボーッとした子どもでした。
ボーッとしていたのですが、『お母さんは今目の前に居るけど、本当はお母さんは居ない。』ということがハッキリわかっていました。
『今目に見えてるすべては、あるけど、……本当はない。』ってわかっていた、ということです。
そして、それは、誰しもに『言ってはならない。』ということもわかっていました。
この2、3歳の頃の感覚は、今でもはっきり憶えています。
優等生スイッチONになったのは、小学校3年生のとき。
お母さんに好かれたい一心で、必死で走るようになりました。
天然のポルシェです。
ポルシェですから、高性能ないい走りをしますが、繊細で壊れやすかったです。
普通のガソリンじゃダメだし、メンテナンスや扱いがとても難しいです。
目立つくせに大衆ウケしません。
好かれたり、嫌われたり。
ちなみに、うちの夫は、昔ながらのカローラです。
普通の街中を普通に走り、壊れにくく長持ちします。
レギュラーガソリンでいいし、運転しやすくて、とても大衆ウケします。
きっと、これは、それぞれが持って生まれた個性です。
カローラ夫は、オッサンになった今も、変わらず元氣にのびのび走ってます。
天然ポルシェなオバサンは、『もうそろそろボーッとしてたあの頃みたいに生きたいなぁ。』と思い始めました。
もう、ちゃんとしてるフリしなくていいよね…。
レギュラーガソリンじゃ私は走れない…。
ハイオクを飲んで、充分にメンテナンスする時間が必要……。
年とったぽんこつポルシェなんて、カローラに比べればウザがる人も居ると思います。
けど、もしかしたら、こんなのが好きで必要としてる人も居るかもしれません。
こんな話バカみたいですが、そんなバカみたいなことを平氣で言う方が、立派でちゃんとした人ぶってるよりは、可愛げがあるのかもしれません。
私は、一生カローラにはなれないだろうし、これからも、きっと、不便なポルシェのままです。
これは、生まれながらの脳の作り。
ありのままのポルシェになれば、私は、カローラのことをもっと尊敬し愛せるようになるかもしれません。
「何でアンタは、超高速で走られへんのや!」とか怒らずに…。
カローラも、怒られなくなったら、ポルシェをもっと可愛がろう…と思うようになるかもしれません。
そういう何でもない幸せが、素敵な世界を創ってくれるはず。
あの人やっぱり変な人って思われたり、ビックリされたり、けげんな目で見られるかもしれないけど、そもそも親にさえ『変わった子だなぁ~』って思われてたんです。
それを隠そうと何の変哲もない立派なカローラのふりなんかしたから、ガタがきました。
けど、そのツライ寄り道のおかげで、自分らしさにも氣付けました。
自分をよく知り、自分のために心地よく生きていく選択って、最幸です。
#脳内多動なボーッとした子ども
#いつからかちゃんとしなくちゃって思い始め
#みんなに認めてもらえる立派な大人になろうと
#あえてしんどい道を歩み
#沢山の経験を経て
#立派風な大人になるものの
#生きづらさに氣づいてからは
#元々の天然でいいんじゃないかと開き直る
#それは子ども時代よりも磨きのかかったピカピカの素敵な天然さん
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