心の中に≪わだかまり≫がある状態というのは、あまりよくない状態であるというのは、誰でもわかると思うのですが。
では、どのような面においてその良くない状態が露呈するのか?というと、一番わかりやすく現れるのは、コミュニケーション面です。
プライベートでも仕事でも、人間関係において、
・相手の話をしっかり聞き
その上で、
・こちらの伝えるべきことを伝える
ということは重要なことです。
『聞かずして伝える』のではなくて、『まず聞いてから、こちらのことも聞いてもらえる段階になるまで待った上で、伝える』ということです。
けれども、≪わだかまり≫があると、人の話がしっかり聞けないのです。
・聞けないし、
・相手の表情も見抜けないので、
・相手の心の内、伝えんとするところが聴こえなくなります。
相手が話し終わる前に、
・自分の話に置き換えて話してしまったり
・自分の伝えたいことばかり話してしまったり
・相手が話している話題とは違う話題へ話を広げてしまい、無駄に相手の時間というエネルギーを吸い取ってしまったり
ひどい場合だと、
・相手をなじるような言葉や表情を投げかけてしまったり
・突然怒り出してしまったり・・・・
このようなことを繰り返していると、『面倒くさい人』と思われて嫌われることもあるでしょう。
とても損をする状態です。
≪わだかまり≫とは何か?というと、その人の中にある、矛盾です。
矛盾とは、自分の【本当に思っていること】と【やっていること】に相違がある状態のことです。
つまり、【自己一致していない】状態のことです。
【本当は納得していないこと】が沢山あるんです。
それは、根源的には、ほめてもらいたいのに満足にほめてもらえないという【劣等感】である場合が多いです。
【他人から良く思われたい】【他人から高く評価されたい】など、自らの言動の軸が、自分自身の『本来の感覚』に基づく『本来の思い』ではなくて、自分以外の外側の軸になってしまっている状態です。
身体の中心にある、心の中心の軸で生きていないということです。
≪わだかまり≫のある状態は、心の表面に、沢山の【ささくれ】がある状態です。
人の話を聞いていても、【ささくれ】だらけなので、相手のささいな言葉や表情が【ひっかかって】、最後まで人の話を聞けなかったり、聞いていても違う解釈をしてしまいます。
≪わだかまり≫は、できるだけ、なくしておきたいですね。
まずは、『あ・・私、ひっかかってることがあるんだなぁ・・・・』と氣づくこと。
そして、それを否定するのではなくて、『そうか、私は、これが氣になってるんだなぁ・・・』と素直に認めてあげることです。
それだけで、消えていく≪わだかまり≫もあります。
【ささくれ】ではなくて、【地雷】級の≪わだかまり≫だと、氣がつくのも手放すのもちょっと大変な時期もあるかもしれませんが、それはそれで、手放しがいがあるでしょう。
もし、【ささくれ】や【地雷】をすぐに解放できなかったとしても、それらは、あくまで心の表面にあるもの。
完全になくせなくても、心配いりません。
身体の中心に感覚を戻していき、心の表面ではなくて、もっと奥の方へアクセスすれば、静かで優しくて調和のとれた中心軸で、他人や自分と向き合うことができます。
身体の中心に感覚を戻してく作業としては、氣功やヨガなどで瞑想することをオススメします。
きっと、様々なことに氣づけます。
優しくて真面目な人ほど、子どもの頃にギュッと握りしめた【劣等感】が頑な場合が多いです。
せっかく、優しくて真面目な良い人なんだから、その『本当の自分』に氣づいて、そこを解放してあげたいですよね。
きっと、もっと人に好かれる人になれると思います。
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